「オスカル、どうかしたか?気分でも悪いのか?」

 おまえの声。
 いけない。おまえには気づかれてしまう・・・

お神酒徳利その四

「いや、ちょっと疲れただけだ。ありがとう。いい歌だ。
 おっと、紫乃先輩がやってくるぞ。詩の解釈どうするつもりだ?」

お神酒徳利その五


久しぶりにおまえが笑っている。
 おまえには笑顔が似合う。オスカル。
 俺はおまえが笑っていられるためならば、どんなことでもしよう。
おまえの重すぎる人生を少しでも軽くできるように。

 俺は強くなりたい。