「オスカル、どうかしたか?気分でも悪いのか?」 おまえの声。 いけない。おまえには気づかれてしまう・・・
「いや、ちょっと疲れただけだ。ありがとう。いい歌だ。 おっと、紫乃先輩がやってくるぞ。詩の解釈どうするつもりだ?」
久しぶりにおまえが笑っている。 おまえには笑顔が似合う。オスカル。 俺はおまえが笑っていられるためならば、どんなことでもしよう。 おまえの重すぎる人生を少しでも軽くできるように。 俺は強くなりたい。