お神酒徳利そのニ

  「おまえ、わからないで歌っていたのか」

  「俺を馬鹿にしてないか?これでも英語はずっと甲だ・・・」

  「ほう?」

  「だから静寂の音・・・いや、その、やはり詩は苦手だ。
  だから、オスカルの意見を聞こうと待っていたのだ。
  ただ待っているのも暇なので歌っていただけだ。
  ん、なぜ、笑っている?」

  「おまえはいい奴だよ。わからないか?紫乃先輩は、
  おまえに宿題をやらせようという魂胆なのだ」

  「・・・」

雅な紫乃さん
  ↑安曇紫乃さん

  「やっぱり(ため息)、実は夢殿さんにも図書館で
  つかまってきたのだ。夢殿さんも詩の解釈は苦手らしい」

実は摩利にご執心の夢殿さん
  ↑春日夢殿さん