難波の恋の物語
銀杏並木を君と5

御堂筋を歩きましょう
ここでちょっと地図を描かせていただきます。全体の概略ですので縮尺やカーブ等は全然考慮しておりませんので ご了承ください。

このあたりは大阪市の中心部にあたります。ここでは、南北の道路を「筋」東西の道路を「通り」と呼びます。 道はだいたいまっすぐですが、川沿いになると川にそってかなりカーブがあります。また、これは主な道路のみで、 この間に東西南北にたくさんの細い筋や通りがあります。 上の川の『中ノ島』はその名のとおり島でして(セーヌ川のシテ島を思ってくださればそんな感じです〜^^) ここには市役所を始めとしていろいろな建物や公園があります。これについてはまたのちほど。。。

御堂筋はいわば大阪のメインストリートで、幅44m、長さ4キロ強、確か中央の本道が4車線、両横の緑地帯の側道が各2車線、 計8車線だっかと思います。昔は対面通行でしたが、交通量の多さから渋滞がひどく、それを解消する手段として 南向き一方通行になりました。それぞれ東西のお隣の四つ橋筋と堺筋は北向き一方通行です。いずれも完全なビジネス街ですが、 よく見てみると、特に堺筋近くには空襲で焼け残った古い大阪の住居や建物があります。緒方洪庵の適塾もこのあたりにあります。

中ほどの中央大通と御堂筋が交差するあたりから大通りを東向き、松屋町筋近くまで船場センタービルという問屋が 並ぶビルが建っています。このあたり南北一帯がいわゆる船場と呼ばれた大阪の商業中心地でした。今でも繊維関係を中心とした 会社がたくさんあります。ここの道修町(どしょうまち)は薬関係の店が多くあったところで、今でも製薬会社のビルがここにあります。

松屋町は「まつやまち」ですが、通称「まっちゃまち」と呼ばれます。おもちゃや人形関係のお店がたくさんあるところです。 谷町はあの相撲の「谷町(力士のひいき筋)」の語源になった地名です。実際相撲部屋もあり、大相撲の時期には このあたりで力士さんをよく見かけます。

この中の、四つ橋筋、御堂筋、堺筋、谷町筋については、その筋に沿って地下鉄が走っています (それぞれ四つ橋線、御堂筋線、堺筋線、谷町線)。ちなみに通りでも、千日前通に沿って地下鉄千日前線、 中央大通に沿っては地下鉄中央線、長堀通に沿って長堀鶴見緑地線が走っています。