難波の恋の物語
難波の恋の始まり7

隣の芝生と灯台 アンドレ君の心配をよそにこいさんはおでかけです。このときは別にこいさんに他意はないんですが、 何かと落ち着かないことがあるアンドレ君には些細なことも気にかかってしまうということです。 マリーさんの家はやはりお屋敷のある大阪の帝塚山あたりがよかろうと…。ダンナ様はやはり るいさんで(^^)

〜帝塚山〜
関西のお屋敷町といえば芦屋をまず思い浮かべる方が多いと思いますが、大阪市内の帝塚山も 古くからのお屋敷がたくさんある高級住宅街です。阿倍野(天王寺)から阪堺電車(大阪では通称 チンチン電車と呼ばれている線)の上町線が便利です。この線も古くからある線なので、こいさんは これに乗って行かれたのでしょうということにて。
この頃の家は戦災でほとんど今は残っていませんが、それでも市内の各所に時々 見ることができます。その中に和風と洋風の融合したようなちょっと不思議な雰囲気を持つものが わりと多く、その和洋が不思議にマッチしています。私は江戸川乱歩の小説なんかを思い浮かべたり しますが、独特の建て方ではないかと思います。