ちょっとでも遠く

ちょっとでもあの雲に届くように

ぼくたちのこれからに願いをこめて・・・・・・


「飛んだ!!飛んだよ、アンドレ!!」


 二人の手から離れた紙飛行機は、一瞬、名残惜しそうにくるんと宙返りすると・・・・・・

彼らのまっすぐな瞳に魅入られた風の妖精が、どこまでもどこまでも高く、はるか彼方へさらっていった。



FIN





おまけのNEXT