1968年制作の東映長編漫画映画です。本当に概略ですが、こんな話です。

ある海辺で父と暮らすホルスが岩男モーグに出会い、その肩に刺さっていた古い剣(太陽の剣)を抜いてやる。 「その剣を鍛えられたらお前は太陽の王子と呼ばれるだろう」と言われたホルスは父の死後、 人間の住む世界へ行けと言った父の遺言に従い、船で新しい世界を目指す。
彼はある村に行き付くが、そこには悪魔グルンワルドの魔の手が伸びていた。彼はいったん村に受け入れられるが、 グルンワルドの妹ヒルダの策略で村を追放されてしまう。最初はホルスを罠にかけ、 人間を悪に染めようとしたヒルダだが、次第に人間らしさが芽生え悩み始める。 ヒルダは兄に抵抗するが、再度ホルスを陥れるように脅される。が、ホルスが彼女を信じることで 彼女はホルスに協力をするところとなる。
(細かいところすっ飛ばしますが)村がグルンワルドに襲撃されるが、ホルスは村人たちと共に、 ヒルダやモーグの協力を得て鍛えられた剣でグルンワルドと対決し、悪魔を倒す。そして村に平和が訪れ、 ホルスは真に村に受け入れられる。自らの不死の力で村の子供を救ったヒルダは悪魔から解放され、 人間として戻ってくる…

というようなお話です(すみません、細かい所いい加減ですが…)。 なかなかよく出来た作品だそうで、特にヒルダがよく描かれています。 ただ、完璧にお子様向け、というのとは少々違うらしく、そのあたりが今ならともかく、 当時としてはメジャーにならなかった理由かもしれません。

個人的にはあまりあからさまに教訓めいたり説教がましい漫画やアニメは嫌いなんですが、 今時の世の中だからこそ、今のようにCG氾濫もない、手作り的な雰囲気があるのではないかと思う こういうアニメから伝わってくるものもあるんじゃないかと思います。

監督(演出)=高畑勲、作画監督=大塚康生、美術設計・原画=宮崎駿という豪華布陣で、 このあたりの方々のファンならば特に必見ではないでしょうか。

…なんか私の絵ってこんなご紹介が多いよーな気が…(^^;)



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