難波の恋の物語
銀杏並木を君と7

御堂筋を歩きましょう
「中の島」という地名は全国にありますが、大阪市の中之島は大阪市のど真ん中を流れる堂島川と 土佐堀川(とさぼりがわ)にはさまれた中州状の島です。春にお花見話題で取り上げた大阪造幣局の横を 流れている大川を下っていった先になります。水上バスも走っているので、川からの眺めも楽しむことができます。
ここには大阪市役所などの公共の建物を始めとして、日銀大阪支店やホテル、図書館や美術館等々、 いろいろな施設があります。薔薇園もありまして、ここのカフェが、以前にBBSでもご紹介のありました 「ばら会席」をメニューに出しているところです。ここにある公園は明治時代の開園で、平日は付近の ビジネスマンやOLたちの憩いの場になっていますし、休日や夜はアベックいっぱいです(^^) ここの代表的建築物が今回の目的地の中央公会堂で、大正時代に建てられたレンガ造りのネオルネッサンス様式の 重要文化財です。大正7年に、当時の株相場師であった岩本栄之助氏という個人からの、当時の金額で 100万円という高額寄付により建設されました。(岩本氏本人は、建設中に株の大暴落により自殺をし、 完成を見ることはありませんでした)

大ホールの他、会議室など多目的に使用でき、コンサートや講演会、パーティ等々に利用できます。さすがにだんだんと 老朽化が激しくなり、一度は取り壊しの話も出たことがありましたが、保存を望む各方面からの声と寄付(赤レンガ基金)により 1999年から3年をかけて保存・改修工事が行われ、今は建築当時の姿を取り戻しています。 だいたい、古くなると何でも壊して改装という思考がいけませんよね、まったく。お金の使い道を誤ってます。 大阪はどーもこの傾向があるので気をつけねば(?)。

すみません、以下、ちょっと個人的思い入れ雑談(^^)
私は大阪ではミナミや天王寺あたりが好きという、ディープな大阪人ですが、 この御堂筋から中之島、中央公会堂は個人的に大阪で一番好きな場所であります。 あまり大阪になじみのない方が、TVやマスコミからイメージする大阪とはちょっと異なるかもしれません。 先に「セーヌ川のシテ島」と形容しましたが、建築物などの雰囲気とか、これもあながちはずれてはいないところがあると、 私は思っております。 昨今はクリスマスイルミネーションなども頑張って(?)いて、なかなかこれは美しいです。