難波の恋の物語
銀杏並木を君と2

御堂筋を歩きましょう ロザちゃんとベルちゃん(笑)はまさしく「そば」といってもいい、御堂筋(みどうすじ)を歩いていた、 のでありました。

御堂筋とは大阪市のメインストリートで、いわゆるキタとミナミ、梅田と難波を結んでいる幅44mの道路です。 この名前の由来は御堂筋の南北のほぼ中央にあたる「本町」をはさんで南北に東西本願寺の別院である 「北御堂」と「南御堂」があり、元々ここをつないでいた道路ということでそう呼ばれているそうです。 このあたり、大阪の商業の中心地、船場のすぐそばにあたります。よくご存知の方であれば、ここが銀杏並木でも 有名であるということも思いつかれることと思います。
つまり今回は、厳密に言うと「紅葉:もみじ」ではなくて、「銀杏」とあと赤色としてはプラタナスを見る、 ということになります。今はほとんどすべてが銀杏の木ですが、御堂筋ができた当時は、堂島川・土佐堀川を 挟んで南側には銀杏、北側にはプラタナスが植えられていたそうです。(後のページの地図をご参照)

ここでお断りしておかなくてはならないことがあります。
実は御堂筋自体は古くからある道路ですが、昭和に年号が変わった頃は道幅も今の7分の1くらいしかない 狭い道路で、それがその後当時の大阪市長の画期的施策の元で一大プロジェクトが組まれ、10年ほどかかって 昭和12年(第二次世界大戦が始まった年)に今のような大きな道路が完成しました。その時に銀杏やプラタナスも 植えられました。
私としてはこの「なに恋」は昭和一ケタの半ば〜後半をイメージしているので、厳密にはこのときにはまだ 道路建設中なのです。が、ここは大阪らしさというところでいってみようということで、ちょっと時間的に ずれますが、御堂筋を歩く、ということにさせていただきます。